SWOT分析って広報PRではどうやるの?


こんにちは!株式会社トドオナダの白石です。広報PR向けのデータを提供する会社です。

広報は広く知らしめることが目的ですが、個々の施策にはターゲットや手法がありますよね。ここでは有名なマーケティング分析手法「SWOT分析」を使い広報PRの業務にあてはめて、プレスリリース見出し例で考えてみます。

SWOT分析とは?

コントロール不可能な外部環境と、コントロール可能な内部環境を、それぞれプラス要素/マイナス要素にわけて分析することをSWOT分析といいます。自社の戦略や計画の現状分析に使われます。

画像1

SWOT分析を広報業務に利用することによって、有効なPR戦略を立てて施策に活用することができます。

分析のやり方としては、様々なアプローチがありますが、私は下記で考えてます。

①自社や業界要素を上記図にあてはめて書き出してみる。

プラス要素はそれほど難しくなく当てはめられますね。営業資料や会社パンフレットが参考になるでしょう。

マイナス要素はプラスに比べると難しいかもしれません。競合との具体的な勝ち負けや、今後克服するような課題点で考える書きやすいかと思います。

上場企業であれば、IRや株式情報サイトで外部からの視点を取り込みやすくなります。

まず、洗い出すことよって、自社の立ち位置を分析します。

②要素を掛け算してアクションを計画する。

自社の立ち位置だけでは、どのように次の戦略やアクションを行うかわかりません。

洗い出した要素をクロス分析すると、具体的な戦略や施策が考えやすくなります。

SWOTクロス

これだけでは広報業務への当てはめ方がわかりにくいですので、次項ではクロス分析をプレスリリース例に基づいて考えていきましょう。

広報業務への当てはめ方(プレスリリース例)

■Strength(強み) Weakness(弱み)・・・商品やサービス、人材、技術や会社の繋がりなどを紹介する。

プレスリリース見出し例:

「○○サービス100万アカウント突破記念キャンペーンのお知らせ」

「〇〇社との業務提携に基づく製品展開ついて」

「○○はクレジット決裁、キャリア決裁に対応しました。」

このようなプレスリリースは自社の持つ強みや弱みに基づいた情報にて作成された例です。強みをより伸ばすアクションや、今までなかった機能を補完する弱みを克服したことを知ってもらうリリース作成ですね。

SWOT分析に基づき、価値のある内部情報を広報PRする戦略です。

■Opportunity(チャンス)Threat(危機)・・・市場や世論、法律、トレンド、競合情報、リスクやクライシスに合わせたプレスリリースや取材対応を準備する。

プレスリリース見出し例:

「新型コロナウイルスに対応した除菌スプレーを新発売いたします」

「2021年卒採用について、オンライン会社案内を行います」

「弊社製品CMタレント不祥事による今後の対応について」

市場変化やトレンドに対する成長機会を分析したプレスリリースや、危機管理(クライシス)に対する企業説明は機会点や危機に基づく情報にて作成された例です。クライシスへの対応は出来る限り早い方ことが求められるので、日頃の分析に基づく準備が大事です。SWOT分析では、自社情報からリスクも考慮します。

まとめ

今回はプレスリリースでサンプルを作成しましたが、社内報や採用広報などにもSWOT分析の考え方は活用できます。SWOT分析の骨子は「自社を内部外部、強み弱み」を分析して次の施策や戦略に活用することです。

この記事が皆様の日々の広報活動やKPI設定に活用頂けたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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