PRにデータドリブンが求められるようになった理由
こんにちは!株式会社トドオナダの白石です。広報PR向けのデータ数値を提供する会社です。本日は、PRにデータドリブンが求められるようになった理由を解説いたします。
SNSは個人情報を可視化する
一般的な広報のKPIに使われる数値は、
①掲載記事件数
②広告換算
③プレスリリース数
④取材数
などが使われて、自社のPR戦略に基づいて、それぞれKPIを設定して施策を展開していきます。
10年前は、ざっくりしたKPIで広報活動していても、あまり問題はありませんでした。詳細なKPIを設定しなくとも、PRは直接業績に結びつきにくかったのです。
ところが今のような、PRにデータドリブンが求められるようになったのは、SNSの影響によるところが大きいのです。
PR戦略の転換点は、2012年米国大統領選挙
2008年から始まったFacebook等のSNSの隆盛により、今ままで可視化できなかった個人情報がデータ化されるようになりました。このデータを用いて、企業や政治がターゲットを分析して効果的な広告戦略を打つように変化していきます。
特にPR戦略の転換点は、2012年米国大統領選挙でした。キーワードは「動員」の選挙 オバマ陣営のPR戦略を読む | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議今回大統領選は、オバマ大統領が州選挙人総数の62%、投票総数の51%を獲得し、4年前の支持を下回ったものの、堂々過半数の信www.advertimes.com
オバマ陣営は膨大な有権者のビッグデータを分析して、ロムニー陣営の倍以上の広告を打ちました。しかも効果的に、です。結果、オバマ陣営が勝利しました。
この選挙戦が詳細に分析され、勝因が判明します。これによりデータに基づくPR戦略の重要性が理解されていきます。
データに基づくSWOT分析や3C分析、ベンチマークテストといった、今までどちらかというと営業やマーケティングで使われていた数値分析や考え方が広報に求められるようになりました。
以降、米国のPR市場は急拡大していきます。その市場規模は1兆円以上。やや遅れること日本も、PR市場は活性化しつつ成長しつつあります。
冒頭にお伝えしたような指標では、SNSを中心としたPR戦略においてはデータが不足が否めません。このようにソーシャルメディアによってPRはデータに基づくKPI設定が必要になりました。
そして既存ニュースメディアもソーシャルメディアの反応を重視します。(記事化というのは今でも重要な指標です。)
SNSの隆盛、米国大統領選挙によるPRの変革を経て、PRが直接業績や勝利に結びつくことが広く理解されるようになりました。
日本における広報はデータ活用の過渡期なので、広報の方々がその重要性をわかっていても、なかなか経営層や周辺に理解されにくいことも多く(逆の場合もありますが)、まるっと代理店にお任せすればいいじゃん、なんて言われることもしばしば。お任せできればまだいいけど、そんな予算が広報部にないことも。
限られたリソースの中で、適切なデータ活用やKPI設定に四苦八苦されているように思います。
変化していくPR業務
広報の業務は、10年前と今では大きく違います。
10年前は、プレスリリースを作って、社内報をまとめて、取材対応して。。。のような、わりと具体的な業務が広報担当のイメージだったように個人的に思います。
現在は、しっかりとした数値分析に基づいて立てられたPR戦略で効果的に施策を行っていく、というのがPRに求められる業務です。大変短い期間で大きな変化ですので、皆さん手探りで頑張っていらっしゃいます。
弊社はデータ提供する会社の立場から、広報のみなさんが正しいデータ活用やKPI設定ができるよう、情報発信していきます。
■株式会社トドオナダについて
2020年1月創業。株式会社トドオナダは広報・PR活動を本気でHACKします。日本のPR市場は、年々成長しています。しかし、視野が狭くなりがちな目標設定や、レガシーな効果測定方法など、デジタル化が進んでいるとは言えません。私達は、このような課題をDXすることで、解決いたします。
■毎週木曜日にセミナーを開催しています。PR分析の手法やQlipperを使用して改善した実例を解説いたします。無料ですのでお気軽に参加ください。